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世界で評判の仮想通貨の税金自動計算サービスKoinlyで確定申告!4つのチェックポイント

世界で評判のKoinly(コインリー)で確定申告!4つのチェックポイント 税金

こんにちは。DeFi牧場のおーじぃ(@DeFi_Ranch)です。

「Koinly」を実際に使ってみた感想として、オンチェーンデータやAPIのデータは、ほとんどおまかせで処理してくれるものの、CSVでインポートしたデータは若干調整が必要になる印象です。

そこで今回の記事では「Koinly」で確定申告する際に、最低限チェックしておきたいポイントをまとめておきたいと思います。

Koinly(コインリー)で確定申告!4つのチェックポイント

自分もKoinly1年生ではありますが、悪戦苦闘しながら触ってみたの結果、来年の確定申告時にも覚えておきたいポイントが4つありました。

対応損得
算定方法の変更必須なし
取引の手動マージ必須場合による
送金手数料の調整必須場合による
購入履歴の補完任意◎ 節税

今後、アップデートで日本の取引所ともAPI連携ができるようになることを期待していますが、念の為、来年の確定申告の保険として、備忘録的にまとめておきたいと思います。

算定方法の変更 ▶ 総平均法【必須】

こちらは取引データ以前の「初期設定」に関するお話です。

日本在住の個人の場合、仮想通貨の算定方法は「総平均法」が適応されます。

しかし、Koinlyの初期設定は「FIFO(先入先出)」に設定されています。

そのため、まずはじめに、設定(Setting)画面で算定方式(Cost basis method)を「ACB (Average Cost Basis)」に変更しておきましょう!

国税庁の参考ページ >> 所得税の暗号資産の評価方法の届出手続

取引の手動マージ(結合)【必須】

Koinkyでは、送金や売買を自動判定してマージ(結合)してくれます。

自動マッチングの対象

①通貨の転送 (出金 → 入金)
②通貨の売買 (支払い → 受取り)
③1日複数回の入出金 (1時間毎のステーキング報酬など)

なお、通貨の「①転送」については、以下のルールが適応されます。

・出金から入金が12時間以内の場合
・入金額は出金額の80%以上 (数%の手数料が差し引かれることを考慮)
・トランザクションハッシュ(TxHash)が一致、または、両方とも空白

私が気づいた範囲で、以下のようなケースで、自動判定によるマージがモレがちでした。

自動マッチングのモレ

・超マイナーな草コインの取引(価格が算出できない)
・日本と海外取引所の送金でタイムゾーンを間違えてインポートしてしまった場合
テスト用の少額送金時の手数料が20%を超えてしまった場合 など

そのため、確定申告前に一度トランザクションを自分の目で確認しておく必要が、

あると思います!

我流ですが、トランザクションのチェック方法をいくつかご紹介します。

①時系列で探す

トランザクション(Transactions)  で以下のように設定。

①Type : Deposits & Withdrawals(入金&出金)
②Sort by : Most recent(新しい順)

※数が多すぎる場合は、さらに③Label : No label も追加で設定すると、あやしげな取引が絞り込めます。
しかし、細かい見落としがでてしまう可能性もありますので、ご留意の上、ご利用ください。

ざっと取引内容をみて、同時刻(または隣接する取引)で発生している入出金を確認し、転送や売買に該当していそうなペアをマージしましょう!

SAMPLE:
CSVインポート時に日本のタイムゾーンを設定し忘れて、入出金の時間が大幅にずれてしまった場合。

操作はかんたん!
マージしたい取引を選択し、画面下に表示される「Marge(結合)」ボタンを押すだけ!

②増減額で探す

「細かい誤差は気にしないぜ!」という場合は、
増減の大きい順に並べて、効率的にチェックを進めましょう!

①Sort by : Highest gains(増減の大きい順)

あやしい取引を見つけたら、通貨や日付でフィルタリングして、マージできそうな取引を探してみてください!

送金手数料の調整【必須】

出入金をCSV形式でインポートするための「Simple template」には、手数料を記入する欄がありません。

Koinlyの使い方-カスタムCSV_出入金用

「universal template」には項目がありますが、項目が多すぎて手間がかかるので使いたくない…

Koinlyの使い方-カスタムCSV_ユニバーサル

こういった場合には「Simple template」のAmountに手数料を含めた数量を記載すれば、Koinly側で自動的に手数料として判定してくれます。

きちんと手数料を計上しておかないと、のちのち保有量に誤差が出てきてしまいますのでご留意ください。

送金手数料は課税対象?

日本の法律で、仮想通貨の送金手数料の扱いは明確に決まっていないようです。

Koinlyの初期設定では、売却(譲渡)とみなし”利益確定”の上、実現損益(課税)に影響します。

もし、変更したい場合は、設定で「送金手数料の利益確定」を無効にすることもできます。

購入履歴の補完【任意・節税】

トランザクション(Transactions)  で以下のように設定。

Warnings : Missing costs

この警告は、取引時に通貨の残高が不足している場合、
つまり持っていないはずの通貨を利用(取引)していることを警告してくれます。

この場合、過去の購入履歴のデータが欠如していることが想定されるため、取引に利用した通貨がいつ・どこで入手したのかがわかれば、そのデータを追記してください。

もしわからない場合、その通貨は無料で贈与されたものとみなされ、全額利益として計上され、余計に税金払わなければなりません。

ご自身の手間節税効果を天秤にかけて、購入履歴探しを検討しましょう!

まとめ ブロックチェーンは嘘をつかない

今回の記事では「Koinly」で確定申告する際に、最低限チェックしておきたいポイントをまとめました。

ブロックチェーンに残った記録は、未来永劫、公な記録として残ります。
※ただしノードが動き続ける限り…

後でごまかしが効くものではないので、できる限り正確な数値、それが難しい場合は、多少多めに納税しちゃうつもりで申告することをおすすめします。

その点「Koinly」は納税の手間を最小限に抑えるために、プログラマーが開発したソフトなので、ユーザーが設定された範囲内で確実さを優先(脱税しないように)して、実現損益を計算するように設計されているなと感じました。

所得税の課税対象となる損益について、ご自身の認識と大きな差異がなければ、太っ腹対応するのも一つの手段だと思いますし、それでこそKoinlyを使う意義があるとも思います!

ではまた!

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