こんにちは。DeFi牧場のおーじぃ(@DeFi_Ranch)です。
遥か遠い昔に参加したポルカドットのクラウドローン。
2年間のロック期間を経て、DOTの返還が完了しました。
関連記事
>> 2年固定応援|Polkadot-パラチェーンオークション参加方法【15分作業】
>> 5分解説⏳仮想通貨DOT(ポルカドット)とは?将来性&買い方を探る 【脱GAFA】
中でも最初に選んだAcala(アカラ)の現状に関して、改めてまとめてみたいと思います。
Acala(アカラ)とは?
アカラは、Polkadotネットワーク上で動作する分散型金融ハブおよびステーブルコイン・プラットフォームとして登場しました。
金融サービスをすべての人が利用できるようにするというビジョンのもと、ユーザーフレンドリーなプラットフォームを提供するよう設計されています。
アカラには、次のような機能があります。
- dot.js: ※ウォレット確認
アカラ上にある資産を確認することができます。 - ステーキング(預入):
アカラの基軸通貨ACAを預け入れし、報酬をもらうことができます。
※最小100ACA(約1,800円)から、年利25%(2024年3月時点) - ブリッジ(送金):
アカラ上の資産を他のブロックチェーンにブリッジします。 - スワップ(両替):
ポルカドット上の通貨の両替ができます。 - 流動性ステーキング(預入):
保有するDOTを預け入れし、報酬と代替通貨LDOTをもらうことができます。
※年利18%(2024年3月時点) - aSEED(通貨発行)
ドルと同じ値動きをする安定型コインaSEED(旧aUSD)を発行できます。
※2024年3月時点では機能停止中? - ガバナンス(投票)
ACAトークン所有者は、プロトコルに関する議題に投票することができます。
たくさん機能がありすぎて迷子になりそうですが、いずれも金融機関の基本的な機能ですので、名前だけでも覚えておきましょう!
その中でも、アカラの目玉的機能が流動性ステーキングです。
流動性ステーキングの理解
流動性ステーキングの前に、まずはステーキングについてお話します。
ステーキングとは?
ステーキングは、あなたが持っているデジタル通貨を「預ける」ことによって、その通貨のネットワークをより安全にする方法の一つです。
例えば、自分の財布のお金を銀行に預けるのと似ています。より多くの資金が集まっている銀行は信頼性が高まり、安定性も増すことがイメージできると思います。
ただし、従来のステーキングには欠点がありました。それは「定期預金」のようにお金を預けると、一定期間は自由に使えず、自分の資産を「固定」してしまうことです。
そこで登場するのが「流動性ステーキング」という新しい方法です。
関連記事
>> 仮想通貨ステーキングとは?仕組みや意味やリスクを初心者が解説
流動性ステーキングとは?
流動性ステーキングでは、あなたがデジタル通貨を預けると、そのデジタル通貨の代わりのトークン(デジタル通貨の単位)が発行されます。
これにより、あなたはデジタル通貨を預けたままで、新しいトークンを自由に使うことができるようになります。つまり、お金を自由に動かすことができる能力(資金の流動性)を保ちながら、ネットワークの安全にも貢献できるのです。
例えば、アカラというシステムでは、DOT(ポルカドット)というデジタル通貨をステーキングすると、その証としてLDOT(Liquid Staking Dot)というトークンを受け取ることができます。
これにより、あなたはDOTを預けてネットワークの安全に貢献しつつ、LDOTを使って他の取引を行うことが可能になります。
このように、流動性ステーキングは、資産を有効に使いつつ、デジタル通貨の世界を支える新しい方法として注目されています。
関連記事 ※名前は似てるけど別物!
>> 流動性マイニングの仕組みとは?|損失リスクに要注意【PancakeSwapなど】
流動性ステーキングのメリット
流動性ステーキングを利用するメリットは、次の3点。
① 通貨の価値向上に貢献できる
推しのデジタル通貨のロック資金を増やすことで、信頼性や安全性を確保。
その結果、通貨の価格向上にも貢献できます。
② 流動性の維持
流動性トークンを好きなタイミングで売却(交換)することができます。
③ 報酬の増加
流動性トークンを利用し、追加で複利報酬も獲得できます。
流動性ステーキングのリスク(デメリット)
より多くの報酬を望む場合、そのリスクも増大します。
ハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンで、おいしい話はありません。
特に次のようなリスクに関して、あらかじめ意識しておきましょう!
技術的なリスク
流動性ステーキングは、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムによって実行されます。
多くのスマートコントラクトは、厳重な監査を受けていますが、その道のプロでも発見できなかった脆弱性(欠陥)が存在する可能性はゼロとは言い切れません。
ハッキングやバグなどの被害により、全ての資金を失う可能性があります。
理論上、流動性ステーキングでは「預ける→貰う」を永遠に繰り返すことができますが、利用するプラットフォームを増やせば増やすほど、被害に遭遇する確率も増大します。
管理的なリスク
流動性ステーキングは、従来のステーキングよりも複雑な運用が必要です。
利用者は、様々な専門用語の概念を理解する必要があり、知識や経験のない人にとっては、運用が難しい場合があります。
しっかり知識を身につけても、アップデートや仕様変更等も頻繁に行われるため、株式投資などのようにほったらかしておくと、浦島太郎状態になります。
Euphrates(ユーフラテス)とは?
ユーフラテスはアカラのスピンオフサービスで、流動性ステーキングの報酬を高めることに焦点を当てたプラットフォームです。
流動性ステーキングの説明の中でお伝えした通り、ユーフラテス利用することで、資金効率が上がり、報酬が増える一方で、資金を失うリスクも増大します。
その仕組みは、次の通りです。
① 複利的な報酬
LDOTをユーフラテスにステークすることで、さらなる報酬を得ることができる。
② 流動性の提供
LDOTのステークや他の資産とのペアで流動性をプールに追加します。
Acala & Euphratesの始め方
すでにDOTを保有している方であれば、アカラやユーフラテスの利用を始めるのはカンタンです。
Acalaの始め方
① アカラ(https://apps.acala.network/)を訪問し、ウォレットを接続する
② Bridgeで、DOTをポルカドット→アカラにブリッジ(送金)する
③ Swapで、手数料支払のためDOTをACAに両替する
※手数料は安いので1ACA(約20円)あれば十分です
④ Liquid Stakingで、DOTをステーク(預入)する
Euphratesの始め方
① ユーフラテス(https://farm.acala.network/)を訪問し、ウォレットを接続する
② お好みのステーク商品を選び、ステーク(預入)する
ユーフラテスでは、いくつかのステーク方法の選択肢が存在するので、ご自身のリスク許容度に合わせて最適なステーク方法を選んで下さい。
機能 | LDOT | tDOT | starlay DOT (IToken) |
---|---|---|---|
預入場所 | Acala | Moonbeam | Starlay |
預入通貨 | DOT | DOT | DOT |
受取トークン | LDOT | tDOT | IToken |
APR(年利) | 28% | 33% | N/A |
関連記事
>> ぜんぜん違うよ!APYとAPRの意味【要は複利の有無】DeFi 計算式
主な要点と次のステップ
アカラとユーフラテスは、ポルカドットで資金を運用するための入口です。もしあなたがPolkadotでDeFiを探求しているなら、調べてみる価値があります。
ではまた!
よくある質問
DeFiとリキッドステーキングにはリスクがありますか?
はい、DeFiにはスマートコントラクトのリスクがあります。使用する前にプロトコルを十分に調査してください。
LDOTのステーキングを解除できますか?
LDOTは交換所ではすぐにDOTと交換できますが、ステーキング解除は完全にPolkadotのロック期間に依存します。
どこでもっと知ることができますか?
アカラのウェブサイトとコミュニティ・チャンネルには豊富な情報があります。