こんにちは。DeFi牧場のおーじぃです。
DeFi系のサイトでよく目にする「APY」という文字。
時には数千%を超えるケースもありますが、その数字を単純に“銀行の金利”と比べるのはキケンです。
今回は、誤解を生みやすい「APY」と「APR」の違いについて具体的な数字を用いて、解説したいと思います。
「APY」と「APR」の違い
結論から言うと、APRは俗に言う”年利”で、APYは“複利を考慮した利回り”です。
「APY」とは?
APY(Annual Percentage Yield)とは、直訳すると”年換算利回り”という意味で、複利計算も含めて「1年後にもらえる利息の合計」を年率に換算したものです。
「APR」とは?
APR(Annual Percentage Rate)とは、直訳すると”年換算利率”という意味で、ようは私たちが一般的に使う「年利」です。
具体的な数字で比較してみる
言葉だけはわかりにくいので、具体的な数字で比較してみましょう。
計算用にわかりやすい条件で4パターン計算してみました。
複利 周期 | 毎年 (12%) | 四半期毎 (3%) | 毎月 (1%) | 毎日 (約0.033%) |
1月 | 10,000 | 9,910 | ||
2月 | 20,100 | 20,254 | ||
3月 | 30,000 | 30,301 | 30,026 | |
4月 | 40,604 | 40,918 | ||
5月 | 51,010 | 50,543 | ||
6月 | 60,900 | 61,520 | 62,001 | |
7月 | 72,135 | 71,468 | ||
8月 | 82,857 | 83,510 | ||
9月 | 92,727 | 93,685 | 92,810 | |
10月 | 104,622 | 105,456 | ||
11月 | 115,668 | 114,577 | ||
12月 | 120,000 | 125,509 | 126,825 | 127,475 |
差額 | +5,509 | +6,825 | +7,475 |
すべての年利(APR)は12%ですが、より細かい周期で利息をもらうほど複利効果で利息は増えます。
結果、年換算利回り(APY)は以下の通りになります。
毎年 | 四半期毎 | 毎月 | 毎日 | |
元利合計 | 1,120,000 | 1,125,509 | 1,126,825 | 1,127,475 |
APY | 12% | 12.55% | 12.68% | 12.75% |
増加率 | – | 4.6% | 5.7% | 6.2% |
年換算で5〜6%の利回り増!具体的に複利効果を実感できますね!
APRとAPYの計算に便利なツール
年利(APR)や年換算利回り(APY)の計算に役立ちそうなサイトをまとめてみました。
Convert APR to APY.
APRとAPYを変換したい場合は「Convert APR to APY.」というサイトが便利です。
※閉鎖されてしまいました…
APYからAPRを逆算したい場合は、APYの欄に数字を入れることで計算可能です。
高精度計算サイト-keisan- 複利計算
いろいろな計算式のまとめサイト「keisan」にも何パターンかの複利計算ツールがあります。
下記は、年利・元金・経過年数を入力し、複利周期を選択すれば、最終的な合計金額や実質金利が計算できます。
複利計算(元利合計)
複利で利息発生毎の元利合計と利息の表を計算しグラフ表示します。
まとめ
今回は、誤解を生みやすい「APY」と「APR」の違いについて具体的な数字を用いて解説してみました。
特にDeFi業界では、インパクトのある利回り(主にAPY)を用いて、サービスの利用を促す傾向にあるので、実際の利回りについてはよく検討の上、投資判断をしましょう!
ではまた!
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初心者でも比較的扱いやすいCeFi(企業系金融サービス)も利用して、仮想通貨ポートフォリオの利回り向上に励んでいます!